【年代別】赤ちゃんを迎えた上の子の揺れる気持ち

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赤ちゃんを新しい家族に迎えて心が揺れるのは、幼児期の小さな子ばかりではありません。生活や環境の変化を敏感に感じ取ってバランスを取ろうとしていますので、「それぞれの年代やタイプに応じてフォローの仕方やコミュニケーションの工夫が大切になってきます。

幼児から小学生高学年まで年代別に、赤ちゃんを迎えたことによる揺れる思いや現れる行動、コミュニケーションの取り方などをご紹介したいと思います。



『上の子が1~3歳』

典型的な赤ちゃん返りとして
・おもらしが増える・母乳やミルクを飲みたがる・かんしゃくが増える・赤ちゃんを泣かせるなどがあります。その理由はただ1つ、「かまってほしい。こっちを向いてほしい」からです。
まだ小さい上の子には、スキンシップがなによりの安定剤。母乳やミルクを飲みたがったり、離乳食を食べたがったりと、赤ちゃんの真似をしたがるお子さんには、どんどんやらせてあげましょう。少したてば飽きてしたがらなくなることがほとんどです。
また赤ちゃん返りらしい行動がなくて心配という場合も、気にかけてあげる気持ちは必ずお子さんに伝わっています。その子なりの甘えの時期が来ても「今さら!?」と思わず、受け止めてあげてください。

『上の子が4~5歳』

保育園や幼稚園で家族以外との世界で過ごす時間も増え、気持ちの発散もできるようになってきます。逆に子供の気持ちの変化に気づきにくくなるということあるので、今日はどんなことがあったか、お友達とどんな交流があったら、毎日尋ね続けてあげましょう。
また。この年頃になると、お手伝いへの意欲もグンと増してきます。ぜひ、上の子を巻き込んで、一緒に赤ちゃんのお世話をしてください。簡単なことからお願いして、できたら思いっきり褒めてあげると、子供の大きな自信につながります。

『上の子が小学高低学年』

この時期は命の大切さなどを学校授業の中で深く学習していく年頃です。赤ちゃんという存在を家族で見守りながら育てていく経験は、とても貴重なものになります。
小学校に上がってさらに交友関係が増え、赤ちゃんへのやきもちはあまり持たなくなることが多くなります。しかし。まだまだ甘えたい気持ちをたくさん抱えている年頃です。その子のちょっとした行動や言葉の裏にある気持ちを、少し想像してあげてください。
「こんな勉強をしたよ」「○○をして遊んだよ」などのたわいない話でも、それを話してきた子供の気持ちを想像して「難しかった?」「誰と遊んだの?」「楽しかった?」など忙しくても、きちんと言葉のキャッチボールをして会話をしましょう。

『上の子が小学校高学年以上』

赤ちゃんが加わったことによる家庭環境や人間関係の変化を、冷静に見つめるようになります。
妊娠中や産後のお母さんの身体のしんどさ、泣いてばかりの赤ちゃんのお世話がしんどいということも、理解出来るようになってきます。また赤ちゃんのいる生活を経験することで、目の前にいる母親の身体の変化や赤ちゃんの成長を実際に見て、命の不思議を感じることができます。
そして家族の分担のあり方を、親同士だけの問題にはせず、少しずつ子供も交えて話す機会を持ってみることをおすすめします。

『新しい家族の形』

年代は違っても、赤ちゃんを迎えてことで家族のバランスがいろいろと変わり、自分の役割が大きく変化しつつあることを敏感に感じている点は、一緒です。
お母さんの負担も大きいものですが、それを乗り越えると新しい家族の形が安定してきます。赤ちゃんが生まれることによって起きる変化を、赤ちゃんの力を借りて充実させていけるチャンスでもあります。

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