子どものアレルギーとは?知りたい!

1,890 views

筆者の息子は現在2歳ですが、いくつかの食物や花粉、犬などにアレルギーがあり、今後も薬に頼ったり、周囲の環境に注意していかなくてはならなかったりする状況です。

そもそも、アレルギーって何なのでしょうか?これっていつか無くなるのでしょうか?そんな疑問を少しでも解決していきたいと思います。

<アレルギー反応とは?>

私たちの体には免疫機能が備わっています。これは、細菌やウイルスなど体にとって危険なものを攻撃するシステムですが、この免疫のバランスが崩れ、食べ物まで異物として攻撃してしまうことがあります。このシステムの異常により、体が過剰反応することをアレルギーと言います。
アレルギーを引き起こすのはIgE抗体というもので、これが基準値より多いと、アレルギー体質と言われます。ちなみに、我が息子は、大人の基準値の約6倍でした。

<アレルギーの子どもが多いのはなぜ?>

日本ではアレルギーの人が増えてきていると言われています。確かに筆者が子どもの頃は、今ほど花粉症や食物アレルギーって話題にはなっていなかったように記憶しています。
この原因としては、私たちの衛生環境が整ってきたこと、本来の免疫機能が攻撃すべき敵(寄生虫や最近、ウイルスなど)が減少してきたこと挙げられ、これにより免疫のバランスが崩れたからだと考えられています。

<アレルギー体質にならない方法ってある?>

乳幼児期は、健康な子に対しては、過度に除菌をしたり、抗生物質をむやみに与えたりしない方が良いと言われています。むしろ、外で元気に遊び、泥遊びをし、適度に不衛生な状況を保っていた方が良いのです。
「エンドトキシン」という細菌の細胞壁にある物質に触れる量が多い方が、アレルギーになる確率が低くなるという報告もあるくらいです。
ただし、ダニは除去した方が喘息の予防にはなるそうです。

<上の子がアレルギーだと2人目以降もアレルギーに?>

上にきょうだいが2人以上いると、下の子がアレルギーになる確率は1/2になるというデータが出ているそうです。上に兄姉が多いほど、その確率は低くなるとか。
これは、下の子になればなるほど、適度な不衛生環境におかれることに関係しているのかもしれません。

<最後に>

筆者は、子どもの頃アトピーの症状が少し出たことがあり、また夫も小児喘息だったために、息子が産まれた時、多少覚悟はしていたのですが、アトピーや喘息だけでなく、いくつかの食物や花粉、犬などまでが彼のアレルゲンとなってしまいました。調べられるアレルゲン数がその時は限られていたので、まだまだあるのかもしれません…。ただ、主治医の先生に、周囲が注意して、根気よく治療していけば、ある程度は抑えられると言われていますので、今後も頑張っていこうと思います。

参考:「気になる食物アレルギー」監修/斎藤博久(国立成育医療センター研究所 免疫アレルギー研究部 部長)『NHK すくすく子育て March 2009』

こんな記事も読まれています



シェア