妊娠超初期から初期に起こる体の変化まとめ

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「妊娠」から「出産」まで女性の体は赤ちゃんを元気に産むために常に変化をしていきます。

普段は全く体調に問題がない人でも、急な頭痛や吐き気などを感じることもあります。

妊娠初期はいつ、どこで、どんな症状が現れるのか読めません。

安定期に入るまでは、とにかく「無理をしない・安静にする」が基本です。

母体はホルモンの働きでどんどん改造されていきます。なので、普段通りにいかなくなるのは、ごく自然なことです。

「妊娠」で起こる体の変化をまとめました。



熱っぽい・ダルい

前回の生理から3週間。なんだか熱っぽくダルさを感じる。「もうすぐ生理だからかな?」と思うかもしれませんが、実は、受精卵が子宮に着床し妊娠が成立する頃。妊娠を続けるために体はホルモン(プロゲステロン)を多く分泌します。その影響で体温が高く、熱っぽさを感じます。

風邪と勘違いして薬を飲んでしまう場合がありますが、受精卵に影響が出る場合もありますので「もしかして妊娠?」と思ったら自己判断せず、産婦人科に行きましょう。

頭痛

妊娠初期の頭痛は脈打つような痛みで、立っても座っても辛くて何も手を付けられないことも。妊娠前は頭痛なんてしなかった人も、急に頭痛に悩まされます。これも妊娠初期に大量に分泌されるホルモンの影響です。そのホルモンは、着床した受精卵を守るために子宮内膜を柔らかくする、血管を広げて血液循環を良くするなどの作用があります。拡張した血管の周りには神経があるので、脈打つ度に神経を圧迫して頭痛が起こります。

頭痛などの解消には、薬を用いるよりも、気分転換やすぐに体を休めることが効果的。痛みがひどい部位を濡れタオルなどで冷やして、血管を収縮させると頭痛が和らぐといわれています。

生理痛のような痛み

下腹部にチクチクと痛みが走ることがあります。妊娠超初期の場合は、生理と似た痛みのため妊娠と気づかないこともあります。似通った症状のため、判断がなかなか難しいようです。また妊娠初期に入っているにも関わらず痛みが続くことがあります。「生理じゃないのにおかしいな?」と不安になるかもしれませんが、これは赤ちゃんの成長とともに子宮が大きくなっているために起こる痛みです。

また、それに伴って子宮の全方向にある膀胱や腸が圧迫されます。そうなると、1日に何度もトイレに行きたくなったり、夜中に目が覚めてトイレに行きたくなったり、また便秘になったり、排便できても便が固くてすっきりということも。便秘があまりにも症状がひどい場合は腹痛が起きることもあります。その場合は、産婦人科で薬を処方してもらいましょう。

吐き気・胃の膨らみ

いわゆる「つわり」というものです。つわりの症状が全く現れない軽度の人もいれば、嘔吐を繰り返し水さえも飲めないという重度の症状に悩まされる人もいます。タバコ・車内・洗剤・食べ物と様々な生活の中にある「におい」に敏感に反応してしまい気分が悪くなります。だいたい、早い人だと妊娠5週目に吐き気や胃のむかつきを感じ始め、12週目あたりには次第におさまっていくといわれています。ただ、妊娠後期までその症状がおさまらない人もいます。

味覚も変わり普段ならあまり口にしないものが食べたくなることもあります。赤ちゃんのことを考えるとインスタント食品やコンビニのお弁当は食べちゃダメ?ゼリーや果物だけじゃダメ?でも身動きが取れないと葛藤してしまうことがあるかもしれませんが、つわりが始まったらとりあえず栄養のことは考えず「今、食べられるもの」を優先的に食べるようにしましょう。

またそんなに量を食べていないのに、胃がぽっこりと出てしまって寝るのも苦しいことがあります。その場合は1日に数回に分けて少量のごはんを食べるようにしましょう。

胸の張り

これもホルモンの影響があります。母乳が作られる乳腺組織や母乳の通る乳管が発達し、ブラジャーの締め付けを感じる・胸の付け根を押すと痛い・乳首が痛い・見た目で大きくなっていることが分かるなどの症状が現れます。出産前にはだいたい、ブラジャーで言うと2カップ分くらい容量が増えていきます。胸のサイズにあったマタニティ用のブラジャーを購入してなるべく締め付けないように心がけましょう。

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