離乳食を食べない…そんな時の食べさせ方!

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「生後5カ月頃から離乳食を始めましょう!」というのは、どの本にも書いてあるし、乳児健診でも言われることがあるし、その頃になったら赤ちゃんは当然離乳食を食べ始めるものだと思っていたのに…。うちの子は一向に食べてくれない。食べなくて大丈夫なの?好き嫌いの多い子になるの?そんな不安を抱えているママも多いのではないでしょうか。ここでは我が家の実体験も踏まえながら離乳食についてまとめました。



離乳の意味

そもそも離乳食は何のために必要なのでしょうか。
それは離乳が自立への大切な一歩だからです。それまでママのおっぱいやミルクに頼ってママがいなければ生きていけない状態から「ママがいなくても生きていける力」を身につける。それが離乳なのです。
そう言われると、なんだか淋しくなってしまうお母さんもいるかもしれませんし、「自立させなきゃ!」と構えてしまうお母さんもいるかもしれません。
しかし、離乳で大切なのはまず「食」が楽しいということを教えてあげることです。とにかく食べる楽しみや喜びを赤ちゃんと一緒に味わうことが大前提となります。

初めての一口

生後5カ月頃になると、離乳食の開始に向けて本を買ったり、自治体の離乳食実習に参加したりしていろいろと準備を始めるのではないでしょうか。
そしていよいよ初めての離乳食を作る時は、「これでいいのかしら?」と不安になりながらも一生懸命用意して、ビデオなんかセットしてみたりして、緊張しながら赤ちゃんの口に離乳食を運びます。
すると、赤ちゃんはペッと吐き出し大泣きして暴れて食べるどころではなくなってしまう。こんな予想外な反応をされるかもしれません。
お母さんは自分のやり方が間違っていたのではないか、離乳食がまずかったんじゃないかと不安になってしまうかもしれません。
しかしよく考えてみてください。それまでお母さんのおっぱいが全てだったのにいきなり得体の知れない物が口の中に入ってくるのです。そりゃビックリしてパニックにもなりますよね。もちろん初めからニコニコよく食べる赤ちゃんもいるでしょうが、最初はそんなもんです。我が家も初めは悲惨な状況でした。
ですから、お母さんが悪いわけではないのであまり気にしないで下さい。むしろ、自立への第一歩を踏み出したわが子を思いっきり褒めてあげてください。

どうしても食べてくれないときは…

うちの娘は最初から何をあげても泣いて吐き出して食べてくれませんでした。明日は食べてくれるかもしれない、6カ月になれば、7か月になれば…と食べてくれない離乳食を作り続けました。どんなに頑張っても工夫しても娘は一向に食べてくれません。そのうち食事が楽しくなくなり離乳食を作るのが苦痛になり食べてくれない娘にもイライラしてしまうようになりました。それに追い打ちをかけたのが、「この時期にちゃんと食べさせないと好き嫌いの多い子になるってみんな言ってるよ」という主人の一言でした。
食べさせてないわけではないのです。食べてくれないのです。
これを機に私の緊張の糸が切れてしまい、離乳食という匙を投げてしまいました。
結局娘は1歳になるまで母乳と麦茶だけで大きくなりました。その間娘は元気でしたし、身長も体重も問題なく増えていました。
とにかく、私も娘も離乳食という大きなストレスから解放されて食事の時間に笑顔が戻りました。娘は相変わらず食べませんでしたが、食事を食べている私たちをニコニコして見ていました。
離乳食をやめなさい!と言っているわけではなく、どうしても辛くて楽しめないのなら思い切ってお休みしてみるのもありだと思います。先にも書きましたが、一番大切なのは「食」が楽しいということを教えてあげることなのですから。
ちなみに、娘は現在好き嫌いなく生野菜でも何でもモリモリ食べていますよ。

こうして食べ始めました。

娘が1歳になってからそれまで意識せずに欲しがれば授乳していたのを、意識的に3時間おきに授乳するようになりました。すると、突然食べ始めたのです。しかもドロドロとした離乳食は嫌い、いきなり普通のご飯を食べていました。
おそらく娘は常に大好きなおっぱいでお腹が満たされることができたので、離乳食を食べる必要がなかったのだと思います。それがおっぱいをもらえないことが分かるとおっぱい以外の物で空腹を補わなければいけないことを学んだのでしょう。
それから離乳までは本当に早かったです。周りの子と同じくらいに離乳食が完了して普通食になりました。

まとめ

離乳とは「食べる」世界に赤ちゃんを送り出す自立への大切な第一歩です。だからこそ不安になって悩むお母さんも多いかと思います。
しかし離乳食を進める上で一番大切なのは、十分に時間をかけてその子のペースに合わせてあげることです。
赤ちゃんは自分から離乳していく力を持っています。「食べてくれた」「食べてくれない」と一喜一憂するのではなく、その子なりの離乳のプロセスを見守ってあげましょう。

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