子供に過剰に期待してしまう母親。子供はどうなってしまうの?

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「子供をいい学校に行かせたい」、一見いいお母さんの考えることかもしれません。
ですが、行き過ぎると子供の判断力や自尊心を壊してしまう可能性があります。
子供が心身ともに健康に育つには、まず母親であるあなたの心が健康である必要があるのです。



「与えられなかった子」は与えようとする

子供の頃、親から愛情を受けずに育った女性は自分の子供に、自分が親からしてほしかったことを全てやってあげようとします。
その結果、子供に干渉したり、夢を押し付けたりします。
具体的には、「県内ナンバーワンの高校に入れ」と言ってみたり、「医学部以外認めない」と子供の将来を勝手に決めてしまいます。
子供は親から見放されたくないので、それに応えようと必死で努力します。
ですが、努力だけではどうにもならない場合もあります。
それを「努力が足りないからだ」と責めてしまうと、「勉強ができない自分はダメな子だ」と自分自身を否定してしまう子になってしまいます。

頑張れない自分を責めてしまい、結果…

子供の頃に「自分はダメな人間だ」という認識が身についてしまうと、自己肯定ができないまま大人になってしまう可能性があります。
その結果ストレスに弱くなってしまい、うつ病になってしまう、身体を壊してしまう、アルコールや薬物に依存してしまうこともあります。

燃え付き症候群

もしも親の希望通りいい学校に入ったとしても、それ以降が問題です。
親がそれまでの子供の人生を決定してきた場合、子供一人で今後の人生設計ができなくなってしまうことがあります。
親のあやつり人形としてそれまで一心不乱に勉強してきたのに、親から言い渡された目標を達成してしまったら、その後子供はどうしていいか分からなくなります。
いわゆる燃え尽き症候群ですね。
親が子供の人生に必要以上に介入することは、子供の決断力を奪うことになります。

「あなたはそのままでいい」と認めてあげる

本来人間は、生きているだけで存在が認められるべきなのです。
「頑張っていないと愛されない、認められない」と認識してしまうのは、心が不健康な証拠です。
もしもあなたの子供が過剰に頑張りすぎてしまう子ならば、そっと抱きしめて「あなたはそのままでいいんだよ」と言ってあげましょう。
親からありのままの自分を認めてもらうことが、子供の健康な心を育むのです。

親から愛情をもらえなかったあなたへ

親から愛情を与えられず、子供時代を子供らしく生きられなかった結果、自分の子供に過度に期待したり、子供をコントロールしようとしてしまっている可能性があります。
まずは、自分が子供だった頃の寂しかった気持ちを思い出して、嘆きましょう。インナーチャイルドといって、子供の頃のあなたが、大人になったあなたの中に棲みついているのです。そのインナーチャイルドの気持ちに寄り添ってあげてください。
そして、自分と子供は別の人間であることを認識しましょう。あなたの子供には自分で考え、判断する力があります。それを信じてあげてください。

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