恋人はメンヘラ。自傷行為をどうやってやめさせればいい?

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メンヘラとは、うつ病や境界性パーソナリティ障害など、メンタルヘルスに問題を抱えている人のことを指します。
ネットスラングであり、あまりいい意味では使われません。
自分の恋人がいわゆるメンヘラで、どう対応すればいいか困っているという方もいらっしゃると思います。
恋人の自傷行為をやめさせたい、気持ちはとても分かりますが、それがかえって恋人の重荷になってしまうこともあるんです。



自傷行為の種類

有名なのは手首を切るリストカット。その他にも、腕を切るアームカット、脚を切るレッグカットなどもあります。切れるものがそばにないと、手の甲を強く噛んだりする人もおり、それも自傷行為に該当します。
薬を大量服薬するオーバードーズ(OD)という手段もあります。処方薬や市販薬を規定量以上飲んでしまいます。繰り返していると薬物依存になってしまうこともあり、大変危険です。市販の風邪薬やせき止めなどには、脳の中枢神経を抑制する成分が含まれているものもありますので、大量に服薬すると麻薬を摂取したかのような多幸感に包まれることもあります。短時間で効果が現れたり、多幸感が出る薬は依存しやすいと言われています。
それ以外にも、自分自身を傷つける行為は全て自傷行為と言っていいでしょう。
例えば、無理矢理食べたものを吐いたり、ボールペンの先など尖ったもので手を傷つける人もいます。

なぜ自傷行為をするの?

感情のやり場がないと感じたときに自傷行為に走ってしまいがちなようです。
健康な人ならば、友人や恋人に話を聞いてもらったり、適度な量の飲酒でイライラした感情を発散できます。
ですが、自傷行為をしてしまう人は、こんなことを話したら嫌われるのではないかという見捨てられ不安が極度に強い人が多いです。
そのため、感情を吐き出せずに積もり積もった結果、自傷行為に出てしまうのです。
また、寂しくても自傷行為をしてしまうそうです。
「寂しい」、「退屈だ」そういった自分の中の空虚な感情を埋めるために、自傷行為をしてしまう人もいます。
その寂しさは、人との関わりでしか本来埋めることができませんが、人にこれまで傷つけられて人が怖いため、人のぬくもりを求めることができないのです。

自傷行為は生き残るための手段

あなたは恋人が自傷行為をしていたら、当然「やめてほしい」と言うと思います。
ですが、それは大変危険です。
自傷行為をすることで、一時的でもそれで本人が楽になれる。本人にとっては、健康な人がご飯を食べるのと同じように、自傷行為が生きるために必要なことなのです。
それをやめろと言うのは、死んでしまえと言うのと同じです。
恋人の身体が傷ついていくのを見ているのは大変辛いかもしれませんが、刃物を取り上げたり、薬を隠すのは逆効果です。まずは見守ってあげましょう。

話を黙って聞いてあげて

もしも恋人があなたに悩みや苦しみを打ち明けようとしたら、黙って聞いてあげて下さい。
あなたに見捨てられたくないという気持ちでいっぱいで、なかなか本当に考えていることを言えないことが多いのです。
勇気を出して正直な思いを話してくれたならば、まずは黙って聞きましょう。
そして否定しないこと!恋人が今後もあなたに安心して気持ちを伝えられるように、否定せずに最後まで聞いてあげてください。
アドバイスもしないこと。ただ聞くだけでいいんです。「辛かったね」「頑張ったね」そんな一言でいいんですよ。具体的なアドバイスよりもずっと心に沁みます。

最後に

自傷行為をする恋人は、いつも周りを困らせとてもわがままに見えるかもしれません。ですが本人は他人に人一倍気を遣い、疲れてしまっていることが多いのです。
ついストレスの矛先が自分に向かってしまうのです。決してわがままだと責めないでくださいね。
また、恋人が辛い思いをしているのに、自分だけ楽しいことをするのは申し訳ない…と思うかもしれませんが、それは逆効果です。楽しく生きている姿を恋人に見せてあげて下さい。「人生は楽しいよ」という恋人へのメッセージになりますから。

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